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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

美川憲一の裁判 メディアは足の引っ張り合いが日常茶飯事

公開日: 更新日:

 裁判は続いた。注目のO氏出廷の日。地裁前は多くの報道陣であふれ返った。すでに私とO氏の信頼関係はメディアに知れ渡っており、なにかと私に話しかけては探りを入れているのが手に取るようにわかる。閉廷後、地裁から出てきたO氏をメディアが囲む。視線から私に助けを求めているのがわかった。駆け寄り「後でやりましょう」と耳打ち。O氏宅で数時間後に会見することを取り決めた。

 一般の人が渦中の人となり、メディアに囲まれて質問を浴びれば、芸能人のようにうまくかわすことなど到底できない。余計なことを口走ってしまう可能性もある。O氏にも同じ不安を持っていた。

 会見でも「言っていい話と、してはいけない話」を打ち合わせする時間稼ぎだった。

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