「ルパンの娘」の?な設定も深田恭子ならアリの不思議さ
それにしても不思議な女優さんだ。「ルパンの娘」の深田恭子である。
普通のOL役や、人気俳優用の恋愛ドラマの相手役だと、どこか浮いてしまう。逆に普通の女優が演じたら浮いてしまいそうな役柄ほどドンピシャでハマってしまうのだ。
映画「下妻物語」のロリータ少女、竜ケ崎桃子。「ヤッターマン」のドロンジョさま。ドラマなら、そろって最終学歴は中学卒業という夫婦が、娘と共に中学受験に挑んだ「下剋上受験」(TBS系)。夫である阿部サダヲの元ギャル妻が似合いすぎていた。そして今回が第2シーズンとなる「ルパンの娘」だ。
ヒロインは代々泥棒稼業を続けてきた三雲家の娘、華(深田恭子)。警察一家の息子、桜庭和馬(瀬戸康史)と恋に落ちただけでなく結婚してしまった。豪華マンションで暮らす2人は幸せそうだが、なぜか「37歳の新妻」というタイトルの企画物に見えてしまう。
それはともかく、やはり見せ場は真っ赤な泥棒スーツに身を包んだ深田のアクションシーンだ。銃や刀を持ち出されても全く平気。「あんたが犯した罪、悔い改めな!」とタンカを切って、走り、転がり、殴り、蹴って、悪人どもを倒していく。
和馬の将来を思って別れる決意をした華。しかもお腹には和馬の子がいて、「ルパンの娘」が「ルパンの孫の母」になるらしい。まあ、それもフカキョンならアリだ。