小栗旬「日本沈没」コロナ禍で1年先のドラマ発表への疑問
■TBSの“賭け”
ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「そこは、TBSサイドも考えているはず。だからこそ『日本沈没』だけではなく、その後に『希望のひと』というサブタイトルが付けられているのかと」と、こう続ける。
「最初のドラマ化である1974年放送の『日本沈没』を視聴した際には、確かにいろいろと衝撃や不安を覚えました。五木ひろしさんの歌う主題歌『あしたの愛』が、見る者をさらに悲しみのどん底へ誘うというか……ただ、2021年版のテーマは『未来への希望』。困難に負けず、強く立ち向かう人びとをメインに描くようですから、人間というものの底力を再認識できる、勇気をもらえる作品になる可能性もありますよね」
主演の小栗は2022年の大河ドラマ、三谷幸喜作の「鎌倉殿の13人」でも主演を務めることが、すでに発表されている。21年、22年はちょっとした小栗ブームが起きそうな予感だが、それだけに「日本沈没」の今この段階での否定的な意見は気にかかるところだ。