"親方"の言葉を支えに舘ひろしが咲かせた「大根の花」
「(渡哲也が)『お前がウチに来て、つらいこともあると思うけど、傷をなめ合っていこうな』って(笑い)」(舘ひろし/TBS「サワコの朝」1月9日放送)
ダンディーな刑事役を演じれば、右に出る者はいない舘ひろし(70)。彼は「西部警察」(テレビ朝日)で共演して出会った渡哲也に心酔していた。
このドラマに出演したのをきっかけに、石原プロに入るよう誘われた舘は、渡に相談。渡は自分も石原プロに入ってやりたいことができなくなった部分もあった。そのため、「お前にそういう苦労をさせたくない」と反対だったが、「ひろし、この話は俺があずかった」と言って、会社と条件闘争をしてくれたという。
そして、舘が石原プロ入りする直前に一緒に飲んだ時に、渡から言われたことを回想して語った言葉を今週は取り上げたい。
親が開業医だったため、家業を継ぐことを期待されていたが、舘は医学部の受験に失敗。医者になれないという現実を突きつけられたのが、人生の最初の転機だった。「あとはもう“どうにでもなれ”」と思ったという(ブロードメディア「クランクイン!」18年5月6日)。