著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

「大物になりたいならワルになれ」を金魚に教えられた俺

公開日: 更新日:

 その行為をいつから俺が始めたのか? は覚えていないが、その金魚の鉢の中にガラス拭き用の中性洗剤をピュッピュッと吹きかけるのがいつしか俺の現代風にいうところのルーティン、ま、世間一般でいうところの習慣となっていたのです。

 別に鉢の中の金魚に興味を持っていたわけでもないので、来る日も来る日も、やりたくもないガラス拭きのために外に出るたびにピュッピュッとやっていたのだ。そんなある日、なんの気なしに鉢の中の金魚を見ると……ウ、ウ、ウソだー!! つい3カ月くらい前まではかわいい小指の先ほどの金魚だったのが10センチほどに成長してるじゃないですかー!!

 えっ、誰かが別の金魚を追加した? いえ、いえ、そんな様子は一切ありません……ということは、正真正銘あの小さかった金魚に間違いないのです!!

 その時、俺の頭に突然浮かんだのは故事の「水清ければ魚棲まず」であり、確か子供の頃、結核にならないようにわざと毒素(?)を入れるツベルクリン注射を打ったよなあ……人間も同じで、悪いモノや悪いコト(警察のお世話にならないくらいの)を経験した者の方が大きくなるんじゃねーか!? という考えだったのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド