「新宿の母」は過去のデータがすべてインプットされていた
「占いしている最中、知り合いと目が合っただけで、話すことが飛んでしまうことがあるの」という理由だった。
手相・姓名判断を主にしていた方だったが、膨大なデータと研究のすべてが頭にインプットされていた。それを編み出した方程式に当てはめて話す。
栗原氏は手相を見た瞬間に「この人はAの方程式」とひらめき、流れるように話すのがパターンだった。だから、知り合いと目が合った瞬間に忘れてしまう。舞台役者が「相手役とのちょっとした間合いのズレでセリフが飛んでしまい、頭の中が真っ白になる」というのと似ていた。
近年、街頭の占い師は見かけなくなったが、自宅などで顧客だけを鑑定する凄腕の占い師が増えているそうだ。