コロナ直撃「日光さる軍団」名物校長・村崎太郎さんの奮闘
「4月がどん底で、前年比でお客さんは1割ほど。30人の従業員の人件費が月1000万円、約70匹いるお猿さんのエサ代が100万円、これに水道光熱費や施設の定期メンテナンス、約2000坪の駐車場代などの諸経費がかかりますから、とてもじゃないですが売り上げでは賄い切れません」
大道芸公演などのイベント出演も自粛、中止。キャンセルの嵐に見舞われた。
「昨年4月と5月の2カ月だけで5000万円の大赤字。芸歴40年になりますが、最大のピンチでした」
そこで5月中旬、クラウドファンディングを立ち上げ支援を呼びかけた。
「目標額は500万円。どうなるかと不安でしたが、いざ蓋を開けると2週間ほどで目標額を達成し、終了日までに617万8000円も寄せていただきました。しかもクラウドファンディングのほかに直接振り込んでくれたサポーターさんもいらっしゃって、総額は1000万円超。近隣の農家さんも野菜や果物をたくさんお届けしてくださるので、本当に助かっています」
あまり知られていないが、同軍団には、害獣として捕獲され、殺処分の直前に持ち込まれる“保護ザル”もいる。