中島みゆきと初めて打ち合わせしたのはTOKIO「宙船」の時
キャンディーズは、初めの頃コンサートアレンジを時々させてもらっていました。曲のアレンジをやるようになったのは、僕をよく使ってくれていたディレクターがキャンディーズの担当になってからです。
好きだったのはランちゃん(笑い)。でも、サウンドの確認はミキちゃでしたね。あの頃、僕はまだ20代前半でしたけど、なんといっても驚いたのはコンサート会場の熱気です。見渡す限り男の子ばかりで異様な雰囲気でしたね。男子があれだけいると会場内が本当に暑い!
今のAKBや櫻坂といったアイドルの場合は応援にスタイルがありますが、昔は今ほど洗練されていないから、その分ヒートアップしていたのでしょうね。
中島みゆきさんとは、デビューの時から何曲もお仕事をさせていただいていますが、ほとんど顔を合わせたことがないんですよ。70年代「アザミ嬢のララバイ」や「時代」の頃に、みゆきさんが一度だけスタジオに来たことがありました。彼女は隅っこに座っているだけで、「ああして」「こうして」と口を出したりしないんですよ。気がついたら、いつの間にかいなくなっていましたね。