著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

ひたすら「感動」をあおる五輪報道 皆はき違えていないか

公開日: 更新日:

 おりしも国際水泳連盟が、日本で行われるはずだった飛び込みやアーティスティックスイミング(旧シンクロ)の予選の中止を通達した。日本の水際対策が甘く、審判などから行きたくないという声があるという。それどころか、今年、中国・成都で行われるはずの学生のオリンピックである世界ユニバーシティーゲームズですら、もうすでに来年に延期されているのだ。

 北朝鮮は早々と不参加を表明した。さて各国はどうなるのか。

 ここ何回かの大会では200カ国以上が参加しているが、30カ国ぐらいになるのではという予想もある。

 PCR検査もワクチンも国民の99%以上が行っていない国に来るのにはかなりの勇気がいるだろう。それでも聖火ランナーは走っている。SNS上では悪名高いあのゴテゴテした派手な照明とうるさい音楽の宣伝カーに先導されて。彼らはひたすら感動をあおる。

 相模原市の市長はパラリンピックの聖火の採火を、あの凶悪事件が起きたやまゆり園でやるという。遺族には何も知らせずにである。「事件を風化させないために」と言うが、風化も何も人々の記憶にまだ生々しく残っている。40人以上が殺傷された事件現場を聖地のように扱うのには違和感がある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」