著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

ローカルな往年のプロ野球選手と花の銀座の人気ママの取り合わせの妙

公開日: 更新日:

 昭和世代で堺市出身、大卒のプロ野球選手で打者というと、次の4人に絞られる。

 藤井栄治(阪神→太平洋→阪急)、山本功児(巨人ロッテ)、木戸克彦(阪神)、南出仁(日本ハム)。出生地ではないが居住していた選手は鶴岡一人(南海)がいる。

 この中で、75年入団の山本、82年入団の木戸、86年入団の南出は時代が合わない。また、鶴岡一人も68年の段階ですでに52歳、現役どころか監督最後の年である。当然、独身ではなかった。となると、消去法で現在81歳の藤井栄治ということになる。大阪に住んでいた筆者は、かつてサンテレビの野球中継で彼の解説を幾度となく聴いている。そんなローカルな往年の選手と花の銀座の人気ママの取り合わせは、想像もつかなかった。意外な思いがしないでもない。

 しかし、大学時代から始まった藤井栄治の履歴は確かに華々しい。

 関西大学進学後、関西六大学リーグに1年から出場。2年からレギュラーに定着し、4年の61年には関西六大学首位打者を獲得。通算68試合に出場し、213打数64安打、通算打率・300、29打点。4割は打っていないが3割は打っている。スラッガーであるのは紛れもない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方