「今こそ、スポーツの力で元気を」だと? ケッタクソ悪い
「白書」を読む傍ら、ネット配信映画も見て、時代を戻そうかと思ったが、自分が見たい60年代後半のニューシネマはほとんど見当たらない。シュールレアリスム映画も好きなので、ルイス・ブニュエル監督の「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(72年公開)も探したがなかった。なんて愉快なタイトルだろう。彼の社会を食った、人を食った作品はどれも最高だ。彼は神も仏も信じない芸術家だった。現実も宗教も彼にかかったらおしまいだ。たちまちメッキをはがされてしまう。DVDでしか見れないが、メキシコ時代に撮った「忘れられた人々」(50年)は非行少年たちを突き放して描いて冷酷無残だ。かと思えば、「自由の幻想」(74年公開)はケッタクソの現実をギャグ満載で、嘲笑ってみせてくれる。
今週は、五輪強制執行の中、そんなの知ったことかと性根の腐った経産省のクソガキ官僚2人が家賃給付金を泥棒してやがったことに、怒りが収まらないままなので、こんなケッタイな(妙な)話になった。