菅首相の平和記念式典あいさつ読み飛ばしは退陣の予兆? 第1次安倍政権と状況ソックリに
「いよいよ終わりが近くなってきた」。永田町で一気にこんな声が広がり始めた。
「終わり」とみられているのは菅首相。6日、広島市で開かれた平和記念式典のあいさつで、事前に用意した原稿の一部を読み飛ばしたからだ。
菅首相はこの日、「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読み忘れ、直後の会見で「おわびを申し上げる」と陳謝したのだが、よりによって最も重要な「核兵器のない世界」を読み飛ばしてはダメだろう。
NHKの中継を見ていても、菅首相の表情には覇気が感じられず、目はうつろ。そんな状況から、永田町でささやかれ始めたのが、2007年9月に体調不良で突然の退陣を発表した第1次安倍政権のケースだ。