「警察呼ぶよ!」清純派女優に罵倒されるも消えないスクープへの執念

公開日: 更新日:

 ベテランコンビの記者とカメラマンがいつものバンで張り込んでいると、アイドル女優がつかつかと歩み寄ってきて、そのままスライドドアをガラッと開けた。

「ちょっとアンタたち、なに勝手に撮ってんのよ! 分かってんだからね! 警察呼ぶよ」

 清純派のイメージのある美少女が大きな瞳を吊り上げ、罵倒してくる。張り込みはしていたが、狙っていたのは彼女ではない。そう説明するか迷ったが、聞く耳を持たないだろうし、人目を集めてしまっている状況をまず何とかしなければならない。

「すみません」

 なんで謝罪しているのか分からないまま、軽く頭を下げてドアを閉め、車を出した。バックミラーに、腕を組み、まだこちらをにらみつけてくる女優が映る。

「なんで、あんな若い娘に罵られなければならないんですかね」

 40代後半の記者が愚痴ると、還暦過ぎのカメラマンもうなずいた。

「全く。俺からみれば、孫の世代だぜ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ