張り込み現場では一般社会では見えにくい「闇の穴」が顔をのぞかせる

公開日: 更新日:

 大波が踊り狂う若者たちの頭上を叩きつけ、そのまま天井まで上がったところで砕けると、今度は水しぶきとなってまた戻ってきた。レーザービームによる演出だが、目を開けていられないほどのまぶしさに、中年記者は前後不覚になったものだ。

 昨今ブームのクラブは中年記者の知るディスコと違い、お立ち台があるわけでもなければ、ワンレンボディコンで着飾った女たちが踊っているわけでもない。DJブースのあるフロアでは、思い思いの服装をした若者たちが、好き勝手に盛り上がっている。音楽もよくわからなかったが、決まった踊り方をしているわけでもなく、本当に好き勝手という印象であった。

 ガラスと黒服に囲まれたVIPエリアで、かつてJリーガーらがこれ見よがしに集まって、女性を漁っていた光景は、もう30年くらい昔のこと。前回ターゲットにしたタレントもVIPでありながら、一般エリアに降りてきて、客から声をかけられても、気さくに応じたりしている。時代は変わったのだ。

 変わったといえば、ドラッグ事情もだろう。かつてもあったし、今もクラブ遊びの後に沢尻エリカが逮捕されて表舞台から退いていった。それもコロナ禍になって、夜の繁華街での遊びに歯止めがかかり、結果的に風紀は改善したところもあるのかも知れない。そう見ていたのだが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ