著者のコラム一覧
森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

眞子さま「複雑性PTSD」公表後のTV局解説委員長の無責任な批判を問う

公開日: 更新日:

「私の気持ちがこうだから」という眞子さまの「わがまま」で決まったわけでも、「前代未聞」と評価されるべき驚天動地の出来事でもない。

 筆者自身は、一時金はぜひ受け取っていただきたかったという気持ちが強い。眞子さまがここまでの気持ちを持ったのは、眞子さまの気持ちに気がつかず、ただ皇族に公的役割ばかりを押しつける高岡氏のような言論であったことは指摘しておきたい。

■「わがままなプリンセス」というレッテル貼り

 高岡氏の意見を受けて、司会の今田耕司さんは「そういう説明をお二人にしたときに、2人はわからないんですか。『納得できない』『そんな時代じゃない』とか、そういうことなんですか。今、こんなにこじれてしまってるのは」と述べた。

 今田さんは、眞子さまが法律を理解せず、アドバイスにも耳を傾けず、ただ「納得できない」と言っているような「わがまま」なプリンセスだと思ってしまっている。タレントである今田さんが皇室に詳しくないのは仕方がない。しかし、そこに誘導したのは、解説委員長である高岡氏である。高岡氏の説明によって、今田さんのような誤解をした視聴者は多いであろう。解説委員長ともあろう人物が、自らの言論の責任をどのように感じているのだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」