V6は“消費されないアイドル”を体現 今のSNSよりすごい「学校へ行こう!」名企画を振り返る
なかでも印象に残っているのが、井ノ原快彦(45)ことイノッチが、27歳でもう一度高校に入学し、学校生活を送る『トニ線流し』。アイドルとして生きてきた自分を否定するでもなく、ただ自分の人生に必要なものを選ぶために学校へ通うイノッチの姿は、「人間がアイドルをしていることの尊さ」を初めて垣間見ることができた気がした。
■消費されるアイドルではなかった
あれから時代が変わり、ジャニーズ事務所もSNSやユーチューブが解禁となった。2021年1月にデビューしたSixTONESのユーチューブ登録者数は133万人、SnowManも134万人と、いずれも100万人を突破している。今後、アイドルは「適度な身近さ」がますます求められる時代になってくるだろう。
そんな中で思い起こされるのが、V6は「適度に彩られたアイドルとしての部分」と、「人間がアイドルをしていることの尊さ」のバランス力や魅せ方をいち早く体現していたということ。V6は決して消費されるアイドルではなく、時がくればきちんと結婚もし、家庭を作り、地に足をつけたままちゃんとアイドルをしていた印象だ。