「日本沈没」の半沢直樹テイストが鼻につき始めた 今後の不安は“沈没シーン”での視聴者離れ
「半沢直樹のあの独特の世界観は池井戸潤先生の作品だからこそしっくりくるもので、それを小松先生の『日本沈没』で展開されることに違和感を覚える視聴者の気持ちは理解できます。とはいえ。私はそこよりも、毎回繰り返される会議室での様子が、どこかフワフワとして緊迫感がなく、そちらが気になってしまうんですよね……」
会議室の様子とは、毎話登場する小栗をはじめとする「日本未来推進会議」のメンバーが集まるシーンのこと。そこでは毎回切羽詰まった状況が展開されるはずが、危機的状況を前に重大な話をしている雰囲気には見えないというのだ。
「國村隼さんや松山ケンイチさんの演技では場がピリッと締まるのですが、その他の横並びになってワーワー言う人たちがとてもエリート集団には見えず、緊迫感が弱まるんです。でも、実際の政治の場も実はあんな適当さがあるのかも、なんてうがった見方ができたりもするんですが」(前出の山下真夏氏)
あの横並びメンバーの中で顔と名前が一致し、目立つ役者はウエンツ瑛士(36)と中村アン(34)だろう。そのせいか、ネット上にも〈ウエンツ瑛士と中村アンの演技が浮いてる〉なんて2人を名指しする辛辣な声もなくはない。