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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<4>都はるみの前座では「引っ込め!」とヤジられ…

公開日: 更新日:

 移籍第1弾シングル「俺を泣かせる夜の雨」(作詞・白鳥朝詠/作曲・松山まさる)は自らの作曲で勝負に出たが、これも売れなかった。その後「俺のキッスは嘘じゃない」(作詞・白鳥朝詠/作曲・池よしお)、「波止場のマリー」(作詞・水木かおる/作曲・藤原秀行)と立て続けにリリースするも、売れないどころか、かすりもしなかった。悪いことは重なるもので、この時期、所属事務所は倒産。未払いのギャラは払われず、揚げ句にポリドールとの契約まで切られてしまう。

 デビューから3年、19歳になっていた松山少年は、順風満帆なデビューが嘘のように、芸能界の孤児になってしまったのである。(つづく)

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