高畑充希「ムチャブリ!」が大苦戦…“恋も仕事も頑張る未婚の女社長像”への違和感が原因か

公開日: 更新日:

「今回の『ムチャブリ!』の視聴率が伸び悩んでいる要因の一つに、『女性は生き生き働き、恋も仕事も頑張る……に違いない』という思い込みを感じさせる点があるのでしょう。今作の主人公は、バリバリ働いて充実しているように感じるのですが、『30歳で停滞しまくってる人生!』と本人が言ったり、母親が出てきて『結婚しろ』と言ったり、まるでひと昔前に描かれたキャリアウーマン像みたいです。恐らく、制作スタッフの男性が、今の働く女性に刺さると思うようなものを精一杯考えて詰め込んだのでしょう。しかし、リアルな女性の立場からすると残念な脚本に思えてしまいます」(コラムニストの水野詩子氏)

 特にコロナ禍の現在は、女性の貧困が問題となっている。日本は世界的にも男女の賃金格差が著しい国とされる。なのに「ムチャブリ!」が描くヒロインには自分の能力を買ってくれる上司がいて、自由にファッションを楽しみながら仕事も充実している。仕事の能力がイマイチでも周りからフォローしてもらい、成果を出すこともできる。しかし、コロナ禍で働く女性たちを取り巻く現実はそんなに甘くはない。そんな“恵まれ過ぎた女性”の姿をドラマで見せられても、憧れるどころか、現実とのズレに違和感を抱く人もいるのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に