弟子・昇也の真打ち昇進に付き添う春風亭昇太「ひと言で言うと面倒くさい(笑)」
このたび、春風亭昇太の弟子の昇也が真打ちに昇進、5月1日から披露興行が始まった。現在は浅草演芸ホールで開催中だ。そこで、師弟そろって、大いに語ってもらった。まずは師匠から、弟子の真打ち披露について伺おう。
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昇太「ひと言で言うと、面倒くさいですね(笑)。あっちこっちに頭下げなきゃならないでしょ。ようやくペコペコしなくてもいい立場になったのに、先月の披露パーティーなんか、それまで一度も世話になったことがない人たちに頭下げながら、『なんでこんなことしなきゃいけないんだ』と思ってました。縁もゆかりもない人ですよ。これで頭を下げてないと、必ず『売れてるからって態度が悪い』とか、『あーあ、あなたも偉くなりましたね』なんて、陰口たたかれる(笑)」
世間というのはそういうものである。
昇太「それに今回の披露興行は、新橋演舞場公演(三宅裕司座長の熱海五郎一座)の舞台稽古の最中なんです。稽古で疲れた後、寄席に移動して一席やって、その後に披露口上ですから、ぐったりですよ」