著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

無自覚で邪念なく憎めない 狩野英孝は居そうで居ない「愛される天才」

公開日: 更新日:

 もともと、さくらももこファンで、家には「ちびまる子ちゃん」のコミックがあり、それを読み直して「花輪くん」のセリフを全部書き出し、キャラづくりの参考にしてコントを作ったそうだ。そのことをさまざまな番組で話すと、さくらももこから手紙と色紙が届いたという(朝日放送「やすとものいたって真剣です」2022年3月17日)。

 狩野は「ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」「スタッフ~!」などのギャグで大ブレーク。そのとき、「恐怖」を感じたと振り返るのが伊集院光だ。「なんで『スタッフ~!』って言うとウケるのかよく分かんないけど、ウケるからより誇張して続けてる」という話を本人から聞いたからだ。お笑いを理論的に学んできた伊集院にとって「それを認めたら何かが壊れちゃう」(NHK・Eテレ「100分de名著」22年6月13日)と感じたのだ。

 トーク番組などでは通常、オチまで行く途中に言い間違えをツッコまれたりして最後まで言えず「オチまでいったらこんなもんじゃないのにな」「自分が思っているのとは真逆に行ってしまって手応えがない」(「いたって真剣です」=前出)という狩野。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」