松村邦洋のイジメから逃れる手段がモノマネ界に革命を起こした
「松村はゆっくり教えるのよ」(松村邦洋/フジテレビ系「ものまね師弟バトルMANE-1」6月4日放送)
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劇団ひとり監督によるNetflix映画「浅草キッド」は大きな話題となった。なかでも主演の柳楽優弥はビートたけしの特徴を見事に捉えて演じ切り、称賛を浴びた。その“演技”指導を行ったのが、ビートたけしのモノマネ第一人者である松村邦洋(54)だ。
彼がたけしになりきったまま、その指導法を語った言葉を今週は取り上げたい。例えば「ばかやろう」なら「ば~か~や~ろ~う~」と一語一語をマネし、声質を叩き込んだというのだ。監督のひとりはその真意を松村から「車で走ってても景色は見えない。歩いていくと景色は見える」と聞かされ、「なるほど!」と思ったという。
松村はもともと、学校の先生のモノマネが得意だった。中学時代は丸刈り。ちょうどその頃、たけしは映画「戦場のメリークリスマス」に出演し、丸刈りになった。それを見た友人が松村にたけしのモノマネをリクエスト。試しに稲川淳二風にマネしてみたら絶賛され、そこから本気でたけしのモノマネを始めた(テレビ朝日系「お笑い実力刃」2022年3月23日)。