著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

松村邦洋のイジメから逃れる手段がモノマネ界に革命を起こした

公開日: 更新日:

「松村はゆっくり教えるのよ」(松村邦洋/フジテレビ系「ものまね師弟バトルMANE-1」6月4日放送)

 ◇  ◇  ◇

 劇団ひとり監督によるNetflix映画「浅草キッド」は大きな話題となった。なかでも主演の柳楽優弥ビートたけしの特徴を見事に捉えて演じ切り、称賛を浴びた。その“演技”指導を行ったのが、ビートたけしのモノマネ第一人者である松村邦洋(54)だ。

 彼がたけしになりきったまま、その指導法を語った言葉を今週は取り上げたい。例えば「ばかやろう」なら「ば~か~や~ろ~う~」と一語一語をマネし、声質を叩き込んだというのだ。監督のひとりはその真意を松村から「車で走ってても景色は見えない。歩いていくと景色は見える」と聞かされ、「なるほど!」と思ったという。

 松村はもともと、学校の先生のモノマネが得意だった。中学時代は丸刈り。ちょうどその頃、たけしは映画「戦場のメリークリスマス」に出演し、丸刈りになった。それを見た友人が松村にたけしのモノマネをリクエスト。試しに稲川淳二風にマネしてみたら絶賛され、そこから本気でたけしのモノマネを始めた(テレビ朝日系「お笑い実力刃」2022年3月23日)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ