島田陽子さん追悼秘話 ワイドショーとの仁義なき攻防戦、私生活でも「国際派女優」背負う

公開日: 更新日:

 島田さんが愛車ジャガーのハンドルを繰って、猛スピードで走り去る場面は、当時の芸能マスコミにはお馴染みのもの。不都合なことには口をつぐみつつ、どんなに追い込まれているように見えても持論を展開し、非を認めないところがあった。期限切れの国際免許で運転していたと報じられても、「教習所に通ったけど取得できなかった」などと釈明、だからいいじゃないの、と開き直ったのであった。

「島田さんは作品以外でも、国際派の大物女優という意識を持たれていたように思います。大女優なのですから、ちょっとと言えば、周りの取り巻きが何とかしてくれる。それでお金をめぐるトラブルになり、大きく取り沙汰されようと、そんな細かいこと、いちいちいいじゃないという気持ちがあったのでは。昭和の、古い時代の先輩、いわゆる大物俳優をそばで見て、そうなっていったのではないでしょうか。島田さんをきちんとマネジメントする方に巡り合わなかったからとも言えるでしょうが、一般の常識では計り知れないところがありましたね」

 2021年に会社社長が借金踏み倒しをマスコミを通じて告発した際も、この社長の催促メールに「心不全で倒れ、運ばれました。一命はとりとめました」などと言い訳を繰り返し、暖簾に腕押しと報じられた。それでも何歳になってもスポンサーになるような相手を見つける魅力、魔力が備わっていたのかも知れない。生前、「宇宙葬」を予約して遺灰は宇宙空間に散骨する契約をしていた島田さん。地球の男では計り知れないスケールの女優だった。合掌。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド