「355」“脳ミソ溶ける”季節には美女スパイ軍団痛快活劇がイチバ~ン!
早い話が、何度も映像化されている“チャーリーズ・エンジェル”シリーズと酷似するヒロイン集団アクションの最新版と思えばヨロシイ。ただエンジェルたちはボスのチャーリーに忠実だったが、こちらのネーチャンたちは、上司なんか屁のカッパなのが、いかにも現代を反映している。
パリ、モロッコ、上海など世界中を股にかけ、“強い! 賢い! 美しい!”と三拍子揃った女性たちが大活躍するという、今流行の“シスターフッド(女性共闘)”映画の典型作とも言える。
この場合の仮想敵は、醜い連携を組み、飽くなき権力を欲し、非道な陰謀を企む懲りない男ども。ボクも“成敗”されたいと、つい思ったら(アホ)、ご丁寧に悪の黒幕へのお仕置きタイム(?)まであるのが笑える。そんな屈辱的な設定に鼻白む男性諸氏もいようが、ここはMっ気を出して、ニンマリと楽しむのが男の余裕ってものヨ。
チャステイン、クルーガーのアクションのキレは半端じゃなく、“ハニートラップ”担当のペネロペ・クルスがふりまくラテン系美熟女の色香は尋常じゃなく、男どもはイチコロパンチョスで、“溶けちゃう”こと必至。