竹内涼真「六本木クラス」残り3話で猛チャージ? 綾野剛「オールドルーキー」を逆転できるか
そして日曜劇場のもうひとつのライバル枠であるフジテレビ“月9”、坂口健太郎(31)&杏(36)W主演の「競争の番人」は、19日の第11話が最終回。こちらは初回こそ12%近い好発進だったが、第2話以降は1ケタで8%台が続いている。
「この数字の推移は前クールの『元彼の遺言状』と似た動きです。初回12%の貯金を生かしてかろうじて平均9%台に乗せた。『元彼』も『競争』も原作は人気ミステリー作家の新川帆立さん。日曜劇場の池井戸潤作品のように、新川作品を枠の名物としたかったフジテレビとしては、微妙な結果ですね」(広告代理店関係者)
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「2クール続けて同じ原作者というだけで、演者もスタッフも違えば原作の解釈も違うので、比べることに意味はないですが」と、こう続ける。
■何を見せたいのかが伝わりづらい
「原作にかなり寄せつつ演者の魅力を引き出していた『元彼』に比べると、『競争』はあれもこれも盛り込もうとした結果、迷走してしまったように見えます。杏さん演じる体育会系の元刑事・白熊と、坂口健太郎さん演じるクールな天才系・小勝負のバディーは、木村拓哉さんの『HERO』や福山雅治さんの『ガリレオ』を思い出させるフォーマット。そこに小勝負の復讐劇も織り込みつつ、冒頭には公正取引委員会の寸劇も。いろんな人に見てほしいという工夫はリスペクトしたいですが、結局、何を見せたいのかが伝わりづらいのが、いまひとつ数字が伸び悩んだ要素ではないかと思います」