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本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

池脇千鶴に「私のことは“ちいちゃん”と呼んでください」と言われ…

公開日: 更新日:

 移動や撮影の合間には宿題やテスト勉強をする普通の高校生が、カメラが回ると“女優”に変身する姿を間近で見ながら“凄い女優さんになるな”と感じました。

 撮影が終わって10年後、麒麟の田村君の書いたベストセラー「ホームレス中学生」の映画化でお姉さん役をやっていたちいちゃんに控室として使われていた若手の劇場の楽屋で偶然出会った時には、ちいちゃんの方から「本多先生~!」と抱きついてきてくれて「大阪物語ではお世話になりました。市川監督が亡くなられたんです」と自分を見いだしてくれた恩人の訃報に目を潤ませ「残念やな」「早すぎます。本多先生も気をつけて下さいね」と10年も会っていないとは思えない優しい言葉をかけてくれたのを今でもはっきり覚えています。

 演技力が高く評価されているちいちゃん。ますますステキな女優さんになっていってくれることでしょう。

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