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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

頼朝の背中の代役 小栗旬が大泉洋の歩き方を完コピできた深い理由

公開日: 更新日:

「その日、当日にチーフ演出の吉田(照幸)さんから『小栗さん、やりませんか』って(笑)」(小栗旬NHK「鎌倉殿の13人 応援感謝!ウラ話トークSP」10月9日放送)

 ◇  ◇  ◇

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公・北条義時を演じている小栗旬(39)。ドラマの前半は最初の「鎌倉殿」である大泉洋扮する源頼朝を献身的に支える役回りだった。ある日、大泉が体調不良で撮影に参加できないときがあった。その際、歩く頼朝の背中を演じたのはナント、小栗だった。そのときのことを回想した言葉を今週は取り上げたい。

 小栗は頼朝を演じるときの大泉の歩き方のクセをコピーし、大泉本人も自分かと思ったというほど、完璧な代役を務め上げたのだ。なぜ、こんなことができたのか。そのヒントは、小栗を密着したNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(2022年5月3日放送)にあった。

 小栗は撮影前、足に重りをつけて歩いていた。鎧をつけた武士の歩き方を体感するためだ。歩き方に「その人の人生が出る」と小栗は言う。だからこそ、小栗は普段から共演者の歩き方にも目が行っていたのだろう。それ故、当日突然言われても完璧に真似ることができたに違いない。

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