松坂慶子は「美熟女路線」を外れて大正解! 驚異の“若見え”大地真央とは対照的
《5回で終わりだなんてもったいない》《続編も見たい》なんて声もある。11月5日に最終回を迎えたNHK土曜ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」の話である。主人公の70代女性・桐子を演じたのは女優の松坂慶子(70)。唯一の親友を亡くし、お金も身寄りもない桐子が、刑務所で余生を過ごすための活動 “ムショ活”に励む姿を描いた物語である。
ある50代の女性誌編集者は「独身で身寄りがない桐子。一緒に暮らしていた親友の死後、途方に暮れて寂しがる様子が切なくて……同じ独身の私としては《他人事じゃない》と見るのがつらくて、初回で離脱しようかと思ったものの、松坂さんの魅力に引かれて視聴を続けたんです。結果、見て良かった。老いの厳しい現実を見せられながらも、《自分次第で希望が生まれる》みたいなエールを受け取ることができました」と明かす。
主演の松坂はメイクも髪型も衣装も飾り気ゼロで、桐子を熱演。それがまた《リアルでいい》と視聴者に好評だった。芸能ライターのエリザベス松本氏がこう言う。
「若い頃の松坂さんは、誰もが《絶世の》と表現したくなるような美女中の美女。あのまま年齢を重ねて《美熟女》路線を走ることもできたはずですが、ひょっとすると松坂さんご自身は、実は《美女》であることにこだわりを持ってなかったのかもしれません。少しずつ路線変更され、結果、それが大正解。ふっくらされたことで役の幅も広がり、今作の桐子も、今のふんわり可愛い松坂さんだからこそ、人気が出たんだと思いますよ」
70歳で堂々の連ドラ主演、しかも続編を望まれるほどに視聴者の心をワシ掴み。それができる同世代の女優は、そう多くはない。
「『一橋桐子』は土曜の夜10時の放送。同じ土曜の夜11時40分からは大地真央さん主演の連ドラ『最高のオバハン中島ハルコ2』が放送されています。大地さんは松坂さんより少し若いですが、現在66歳。ひと昔前ならこの年代の女優さんが連ドラ主演というのも滅多になかったですよね。それを実現させている松坂さんと大地さんは、タイプは違えど、まさに特別な存在だなと」(前出のエリザベス松本氏)