70年代を彩った元「フィンガー5」妙子さん 音楽とは無縁の生活、再婚した年下夫と平穏に暮らす
歌唱力もないし自信もない
現在は、音楽とは縁のない生活だという。
「ソロで歌ったこともあるけど、歌唱力もないし自信もありません。兄が経営している(荒川区)町屋の『いちゃりBar』はファンの聖地になっていて昔の衣装やグッズも飾ってありますよ。遊びに行くと兄に『このおばさん、昔は人気あったんだよ』と強制的に歌わされる程度です。フフフ」
実は、この取材には、以前の夫と離婚後、49歳の時に再婚した年下の旦那さんが同席。妙子さんが忘れていた話も夫が絶妙にアシストする息の良さを見せていた。
「最初の夫とはいろいろあって離婚。その後、職場で知り合ったのがこの人です。娘も30歳近くになっていたし、夫とも友達のように仲良し。とてもいい親子関係だと思っています。娘は独身なので孫はいませんが、娘が飼っている猫を留守の時に代わりに面倒見ています。今日も帰りに娘と待ち合わせして食事に行く予定です」
取材が終わり店を出ると、すでに娘さんが外で待っていた。親子3人並んで語らいながら夕暮れの街に消えていった。
(取材・文=二田一比古/ジャーナリスト)