“夕刊キャッチUP”の佐々木正洋さん 退局後に髄膜炎、逆流性食道炎、肋骨骨折…「今は元気」
■“闘魂ビンタ”の元祖
佐々木さんも「モーニングショー」「スーパーJチャンネル」のリポーターなどを務めたが、名を上げたのはプロレスだった。90年、新日本プロレス・東京ドーム大会「スーパーファイトin闘強導夢」で、「もし負けるということがあると……」と質問して猪木さんにビンタされ、“闘魂ビンタ”の元祖になった。
「翌朝、肩や首筋が痛くて、病院に行ったら軽いむち打ちと診断されました。痛いなあと思いながら出社したら、アナウンス部の手前で新日本プロレスの重役の方が僕を見て飛んできて、『いや~昨日は大変で……大丈夫ですか?』なんて言いながら、僕のポケットに封筒をねじ込んだんです。中を見たら10万円。傷害罪で訴えられたら困る、と思ったんでしょうね。僕は受け取れないと思って、アナウンス部長に伝えたら、『お見舞いか。半返しだな』ですって(笑)。それで、5万円分のビール券を、新日本プロレスまで持って行った、なんて後日談があるんです」
96年から2012年まで続いた昼のワイドショー「ワイド!スクランブル」で担当した「夕刊キャッチUP」が人気だった。
「夕刊は購入し、今もたまに読んでいますよ。『日刊ゲンダイ』の権力にあらがう姿勢が好きですね」
恐縮です!
(取材・文=中野裕子)