猿之助「一家救急搬送事件」に歌舞伎界の激震おさまらず…若手育成の“手腕”証明された皮肉
「観客も代役の2人を温かい目で応援し、松竹の素早い対応も含め最善の形で進んでいる。19歳にしてこれだけ代役をこなせるまでに團子さんを指導していたということは、猿之助さんが彼の実力と将来性を買っていて、ゆくゆくは團子さんに“猿之助を継承させたい”という考えがあってのことでしょう。團子さんは一門の期待を一身に背負い、かなりの重責ですが“澤瀉屋の柱”になるべく一歩踏み出したといえます。猿之助さん自身は来年のスーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』まで予定が埋まっているなか、いつ復帰するのか、いや、復帰できるのかもわからず、澤瀉屋一門が苦境に立たされる。若手2人では猿之助さんに及ぶはずもなく、澤瀉屋一門の役者さんたちが他の舞台に客演してしのぐこともできにくい状況になると不安視する声も多い。そんな中、中車さんがようやく6月の歌舞伎座で主役をつとめ、團子さんとの親子共演が決まっています。中車さん親子が澤瀉屋を担うキーパーソンになりそうです」
事件の真相究明はまだこれからだが、歌舞伎の舞台に猿之助が帰ってくる日は当分、先のことになりそうだ。