女性コンビ「爛々」は粗削りでネタも稚拙だが“雰囲気”を持っていた
2022年、「女芸人№1決定戦THE W」決勝戦に初進出して全国のみなさんにもその存在を知ってもらった女性コンビ爛々。私はNSC大阪39期生として出会いました。
ボケ担当で長身の萌々ちゃん(写真(左))は大阪生まれの大阪育ち、コテコテの「大阪人」で、高校時代からのコンビとNSCに入学しました。その年の秋のNSC学園祭では一番おもしろいコンビに選ばれていました。一方、ツッコミで小柄の大国ちゃん(同(右))は京都生まれの京都育ちの「京女」。この期の女性で最年長。セレクトショップのBEAMSで店長を務め、1時間にノリとシャベリだけで40万円を売り上げたというキャリアウーマンで「これは芸人だ!」とひらめき、NSCへ入学しました。
そんな2人が12月にそれぞれの相方が突然辞めてしまい、萌々ちゃんがショックを隠してトイレで一人泣こうと駆け込んだら、先に相方がいなくなり困っていた大国ちゃんが入っていて、それでもドアをノックすると「ごめ~ん、入ってま~す!」という返事があり、その声を聞いた萌々ちゃんが「(相方は)この子や!」と直感で思い、ドンドンドン! とノックをして「コンビ組もう!」と呼びかけ、トイレで握手をしてコンビを結成したという漫画のような話をしていました。