平本淳也氏は再発防止チームの聞き取り評価も…ジャニーズに問われる事実認定と性被害者への誠意
「違うんじゃないのか」「それ以上に期待するものはないのか」
会場ではそんな質問も飛んでいた。「ジャニーズ性加害問題当事者の会」がこのほど都内で開いた記者会見。ジャニーズ事務所による「再発防止特別チーム」からのヒアリングを受けての報告を兼ねたもので、代表の平本淳也氏(57)はこう言ったのだ。
「率直に言うと、有意義で、表現はおかしいけど、ことのほか楽しかった。今日の時点では高い評価をつけさせていただきたい」
再発防止チームのメンバーからは「自分たちはジャニーズとは別の組織。代理人ではない」などと、委託であると強調され、ヒアリングでは被害体験やその後のトラウマなどを質問されたという。その態度が真摯であったとしても、ジャニーズ本体から、藤島ジュリー景子社長との面会といったアプローチはこの時点でも皆無。ジュリー社長は叔父でもあったジャニー喜多川氏の性加害の事実関係すら「知らなかった」と否定したままだ。
そんなジャニーズ事務所についての思いを改めて聞かれても、平本氏は「ジュリーさん大変だなあ、というのが正直なところ。お互い当事者なんで、願わくは同じテーブルについて平和的に解決させたい」などと答えたのである。それらが、これまでよりも態度が軟化したような印象につながり、冒頭のような質問につながったのではないか。