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室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

おかしな方向に広がるジャニーズ問題 当たり前のことが当たり前に進んでいるだろうか?

公開日: 更新日:

『(前略)ジャニーズ被害者の補償。被害者団体も立憲民主党も「国が負担せよ」などとは、一切言っていません。(後略)』(泉健太・衆議院議員・立憲民主党代表)

 これは10月6日、立憲の泉代表のXでの言葉。前略の部分には、「一部にミスリードの投稿が見られるので発信します。」とあるように、SNSでは「野党(立憲・共産党社民党)は、ジャニー喜多川の性被害への補償は国でやるべきとしている」というデマが流れていた。そして、それに反発する人も多かった。

 もし、それが本当だとしたら、誰だって、あたしだって嫌だわ。被害者は救われるべきだと思うが、税金で補償となれば、ジャニー氏の尻拭いをさせられるってことだもの。

 そして、冒頭の発言の、後略の部分で泉代表はこう述べている。

『「国から会社に指導を」「国は被害者の声を聞いて」が真実です。』

 そりゃあ、そうだ。この問題は、多くの未成年が性暴力を受け、それが長年隠蔽されてきた問題だ。国は被害状況を調べ、この国で、もう二度とそういうことがないよう動くべきだと思う。当たり前のこと。

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