旧ジャニーズ現役取締役は元フジテレビ社員だった! 検証番組では一切触れないズブズブ癒着

公開日: 更新日:

フジテレビ前社長の元妻で敏腕Pが現役出向→役員に就任

 フジテレビジャニーズ事務所をつなげるキーパーソンの存在についてなぜ検証番組では触れなかったのか。本紙は、

①なぜ検証番組で重岡氏がフジテレビからジャニーズ事務所へ出向し、役員になった事実を取りあげなかったのか

②重岡氏と金光氏の婚姻関係は事実か

③重岡氏のジャニーズ事務所への出向は金光氏の意向であることは事実か

 という内容の質問状を送った。すると以下の回答が同社の企業法務部からあった。

①については、「旧ジャニーズ事務所とはこれまでビジネスパートナーとして色々なお付き合いをさせていただいており、ご質問の出向もその一環ですが、それがこの問題の対応に影響していることはございません。」

②については「社員・元社員のプライベートに関してはお答えしておりません。」

③については「ご質問のような事実はございません。」

 9月11日にNHKの「クローズアップ現代」がジャニー喜多川氏の性加害問題に対する“マスメディアの沈黙”の検証番組を放送したのに続き、すでに日本テレビTBSでもこうした「検証番組」は放送されているが、BPO(放送倫理・番組向上機構)の元委員でジャーナリストの小田桐誠氏はこう疑問を呈す。

「社員や元社員に匿名でアンケートを取り、それを紹介しながら“検証”するスタイルはどこもそっくりです。“男性への性被害に対する認識が低かった”“芸能ゴシップで、報道するに値しないと思った”“キャスティングに関連してジャニーズ事務所に対し忖度があった”“今後は人権に配慮し毅然と報道機関の使命を全うする”という結論もほぼ全局で同じです。通り一遍で表面的な検証に終わってしまっている。キャスティングやこの問題に対する声明も横並びなら、検証番組も横並びなのはおかしい。やはり自局の調査には限界があるので、第三者を入れた徹底的な調査が必要ではないか。この問題については、旧ジャニーズ事務所だけでなく、それに加担したメディア企業も被害者補償の基金に携わるべきだという声もある。欧米の自己検証番組などと比べたら、やり方も突っ込み方も浅すぎる。前代未聞の性加害問題なのだから、とりあえず検証番組をやったというだけでは到底足りない」

 日刊ゲンダイはさらにフジテレビとジャニーズ事務所の爛れた関係を追及する。

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