フジ「大奥」酷評で小芝風花の“黒歴史”に? 2003年版でも《軽すぎる》と散々叩かれていた
公式HPによれば、《“愛”をテーマにした『大奥』史上、最も切なくて美しいラブストーリー》だそうだが、木曜劇場前作の「いちばんすきな花」を上回る6.7%でスタートしたものの、第2話からダウン、8日放送の第4話の平均視聴率は世帯4.6%、個人2.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と低空飛行が続くだけに、《小芝風花の黒歴史になる》なんて声もちらほら。
「03年~05年版や、直近のNHK版で『大奥』を面白いと感じた視聴者からは否定されても仕方ないでしょうね。序盤を見る限り、意気込みが空回りしているように見えます」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「でも、だからといって今作が《ひどい》と決めつけるのはちょっと違うとも思うんですよね」と、こう続ける。
「評価が高い03年版だって当初は、関西テレビ制作の1983年版を見ていた年配の視聴者から、20年前の作品と比べて《軽すぎる》《演者の動きが時代劇の所作ではない》《演出があざとい》なんて意見もありました。その一方で、従来の時代劇ファン以外の層をとらえたのも確かです。今回の、“バカな”とか“カワイイ”なんて言葉がポンポン出てくる現代劇風な『大奥』も今後の展開次第では、もしかしたら後のちに評価されるかもしれません。徳川家治を演じる亀梨和也さんのセリフが少ないツンデレぶりや、田沼意次を演じる安田顕さんのオーバーな怪演にハマっている人も少なからずいそうですし」
15日放送の第5話は折り返し点で、予告によれば“第1章クライマックス”らしい。どんな見せ方、アプローチがあってもいいけど、「大奥」という特殊な世界だからこそ見えてくる人間の業はしっかりと伝わるように描いてほしい……そう思うのは、オジサンだけ?