Number_i 米国チャートで1位獲得も…宇多田ヒカルも挫折した海外本格進出の高すぎるハードル
■04年全米デビューの宇多田ヒカルはビルボードチャートで初登場160位
「日本で圧倒的な人気を誇り、海外進出し失敗した例といえば、やはり宇多田ヒカルさんでしょうか。幼少期からニューヨークで本場の英語とR&Bに触れながら育ち、音楽プロデューサー・宇多田照實氏と歌手・藤圭子の娘でもある宇多田さんは、デビュー当時から《日本初の世界で通用する歌手になる》と期待を向ける声も少なくはありませんでした。満を持して2004年に全米デビューしましたが、結果は惨敗。ビルボードチャートは初登場160位。2010年にはワールドツアーを開催するも、1000人前後のキャパの会場さえ埋らないという海外進出の洗礼を受けました」(音楽業界関係者)
そんな宇多田は、22年にコーチェラに出演。「Automatic」「First Love」を日本語で歌唱したにも関わらず、現地の多様な人種の観客たちが口ずさむ場面もあり、海外進出の苦い思い出を上書きできたようだった。
「コーチェラは、観客が酷いと思ったパフォーマンスには容赦無くブーイングが飛ぶような厳しいステージです。Number_iのパフォーマンス中には、共に『GOAT』の振りをする観客も多く、キレのあるダンスに度々歓声が上がるなど、海外のステージデビューとしては第一段階クリアといったところでしょうか。とはいえ、Number_iはSNSやYouTubeの登録者が、世界的にみればまだまだ少ないところが気になります。コーチェラ出演後に、YouTubeにアップされた『GOAT』のミュージックビデオには、英語のコメントがチラホラ寄せられていますが、チャンネル登録者数は1日でわずか3000人しか増えていません。日本で活動する上では、コーチェラ出演で確かに箔が付いたのですが、現地でもっと話題になっていく流れを作ることが次の超えるべきハードルだと考えられます」(同)
コーチェラ出演にあたり、《ぶちかまします!》とコメントを出していたNumber_i。ぶちかましたこれからが正念場かもしれない。