著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

欲望にまっすぐ 千鳥ノブの大衆好みの「ド真ん中」を伝える言語能力

公開日: 更新日:

 車は「メルセデス」、時計は「ロレックス」、映画は「アルマゲドン」(フジテレビ系「酒のツマミになる話」3月8日)と、恥ずかしげもなくド真ん中を好み、佐藤健を筆頭にスターとの交流も積極的に行う。例えばランジャタイ・国崎が地元のお店にランチを食べるロケに行った。その店はディナーになると5万円のカニが出る。会計をする際、1匹5万円のカニと一緒に映るノブと佐藤の写真があったという。そのことを回想し「なりたくなかった芸能人、ノブさん!」と国崎はイジって笑わせていた(テレビ朝日系「ランジャタイのがんばれ地上波!」23年5月16日)。

 また、ウエストランド・井口もノブを「岡山から出てきたただの成り金」(フジテレビ系「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」23年7月11日)と面と向かって評し、ノブから盛大にツッコまれていた。一方でイジられることもいとわない懐の深さと、どんな状況でも一言で笑いに変えるツッコミ力で、若手ツッコミ芸人の憧れの存在にもなっている。

 とにかく欲望にまっすぐ。しかも、それがド真ん中。そして類いまれな言語感覚で、そのわかりやすい素直な感情をムキ出しにしたツッコミをすることができる。だからこそ、ノブは大衆に受け入れられているに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」