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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

誰もマネできない境地に行き着いた キンタロー。の「やるっきゃない精神」

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 キンタロー。のネタ探しは、このようにSNSが少なくないという。「キンタロー。に似ている」などという投稿を見ると、やはり「やるっきゃない」ととりあえずやってみる。大事にしているのはスピード。フジテレビ系「私のバカせまい史」(23年6月1日)では「キンタロー。のフットワーク軽い史」がプレゼンされるほどだ。

 長友佑都平愛梨が交際発表した7日後には平愛梨を、卓球女子が銅メダルを獲得した翌日には福原愛を、「逃げ恥」最終回の30分後には新垣結衣を--とクオリティー度外視でインパクトある顔マネを披露し続けている。

「半沢直樹」の北大路欣也が話題になると、すかさず顔モノマネを披露。いまや、新たな代表作となった。さらには北京五輪のときには天才トランペット少年を、WBCのときにはヌートバーの母と、目の付けどころの良さと唯一無二の「顔力」を生かした顔マネをフットワーク軽く演じ続けている。

 ランジャタイ・国崎は「いま、おそらくキンタロー。さんが一番面白い」(テレビ朝日系「ランジャタイのがんばれ地上波!」(23年5月24日)と大絶賛。千鳥大悟も「ワシらがもしタイムスリップして江戸時代とかに行っても『いや、おもろいことできるんです』って言うても、すぐ殺されるやん。コイツだけ殿の横にいきそうやもん」(フジテレビ系「千鳥の鬼レンチャン」24年5月12日)と手放しで称賛する。

 キンタロー。は「やるっきゃない」精神でモノマネし、誰もマネできない境地に行き着いたのだ。

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