著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

自由で訳の分からない 山田孝之が魅力的な存在でいられる理由

公開日: 更新日:

「これで、この仕上がりか」
 (山田孝之フジテレビ系「ボクらの時代」10月13日放送)

  ◇  ◇  ◇

 山田孝之(40)といえば俳優界でも随一で“自由”な活動をしているというイメージがある。そんな山田の父も“自由人”だった。喫茶店を営みながら骨董品や本を収集し、小説も書いていた。60歳を過ぎた頃には「路上ライブの旅を目指します」との連絡をしてきたという。そんな父と自分を重ねて語った一言が今週の言葉だ。

 2003年に「WATER BOYS」(フジテレビ系)でドラマ初主演を果たして以来、メジャーど真ん中の映画・ドラマに出演し、人気を集めていた山田。何かおかしな方向に進み始めたのは、10年代に入ってから。

 11年にメジャー路線とは真逆のチープでバカバカしいパロディードラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(テレビ東京系)を始めると、15年には「自分の『軸』がないから、役と自分を切り離せなくなった。自分らしい軸をつくる作業をやってみたい」と言って突如、赤羽に住み始めるフェイクドキュメンタリー「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京系)に出演した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」