自由で訳の分からない 山田孝之が魅力的な存在でいられる理由
「これで、この仕上がりか」
(山田孝之/フジテレビ系「ボクらの時代」10月13日放送)
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山田孝之(40)といえば俳優界でも随一で“自由”な活動をしているというイメージがある。そんな山田の父も“自由人”だった。喫茶店を営みながら骨董品や本を収集し、小説も書いていた。60歳を過ぎた頃には「路上ライブの旅を目指します」との連絡をしてきたという。そんな父と自分を重ねて語った一言が今週の言葉だ。
2003年に「WATER BOYS」(フジテレビ系)でドラマ初主演を果たして以来、メジャーど真ん中の映画・ドラマに出演し、人気を集めていた山田。何かおかしな方向に進み始めたのは、10年代に入ってから。
11年にメジャー路線とは真逆のチープでバカバカしいパロディードラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(テレビ東京系)を始めると、15年には「自分の『軸』がないから、役と自分を切り離せなくなった。自分らしい軸をつくる作業をやってみたい」と言って突如、赤羽に住み始めるフェイクドキュメンタリー「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京系)に出演した。