著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

西郷輝彦さんに感じた爽やかさ “いい人オーラ”あふれるから人気が続いたのだ

公開日: 更新日:

 歌手として俳優として大活躍された「元祖御三家」のおひとり西郷輝彦さん。

 お会いした当時、西郷さんは50代になられていたと思いますが、押しも押されもせぬ大スターが驚くほど物腰もやわらかく、渋みがかった端正なお顔で年下の私に対しても姿勢を正し、少年のようなキラキラした目でまっすぐに見、がっちりと握手された姿が印象的でした。

 MCの(トミーズ)雅くんが「僕らは西郷さんといえば“もーやん”ですわ!」。1970年代に3年以上続いた大人気ドラマ「どてらい男(ヤツ)」(関西テレビ、フジテレビ系)の主役・山下猛造“もーやん”はこの世代にとっては憧れの存在。

 西郷さんいわく「当時はVTRのフィルムが高価で貴重品だったんで撮り直しをしないでそのまま撮影が続いたから大変でしたね」「もう一回いきますいうのんなし?」「なしなし。少々セリフを間違えてもそのままですよ。だから緊張感が凄かったですよ」「僕を呼んで下さった花登筐先生(劇作家)に本当に感謝ですね。あの経験が自信になったんでしょうね。あれ以降のドラマがすごくやりやすくなりました」。「どてらい男」以降は時代劇、現代劇を問わず俳優としての仕事がメインになり「たまに歌番組に出ると歌手時代の私を知らない若い方に“西郷さん歌もお上手なんですね”とか言われてました」、(雅くんが)「マジですか?」「マジですマジです」と楽しそうに笑っておられました。「星のフラメンコ」で一世を風靡しても、過去の栄光にとらわれず、とにかく真剣に話を聞かれて、真摯に答えて下さいました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動