ヒコロヒー進化の予感と秘めるポテンシャル…「国民的地元のツレ」が俳優、小説に続き脚本家デビュー
ピン芸人のため、演技力も抜群なところが大きな強みだ。ブレークした翌22年以降、菅田将暉(31)主演の月9「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)、オードリーの若林正恭(46)と南海キャンディーズの山里亮太(47)の半生を描いた「だが、情熱はある」(日本テレビ系)ほか、話題作に俳優として出演。昨年までコンスタントに俳優、CM出演に恵まれた。
所属する松竹芸能といえば、昨年にキンタロー。(43)、みなみかわ(42)が退所。さかのぼれば、さらば青春の光やAマッソ、R-1王者のお見送り芸人しんいち(39)も元松竹だが、いずれも独立・移籍後に大成したことから、「脱竹」(だっちく)という俗語が広まった。さらに昨年末で、34年間も在籍したよゐこ・濱口優(52)も退所。相方の有野晋哉(52)は残留しているが、今年も“脱竹ドミノ”が続く可能性大。それだけに、ヒコロヒーは救世主だ。
「もともと話術が達者でネタの着眼点に定評がありましたが、脱竹現象が起こったことで、より際立ちました。かつて、松竹の女性芸人で稼ぎ頭といえば、揃って美人でファッショナブルにしてハイソだったオセロ(中島知子&松嶋尚美)でした。ヒコロヒーは反して、大衆居酒屋と安い酒に付きあってくれそうなピン芸人。自虐もウエルカムで、コメントが的を射ているので、今年は司会業に加えてコメンテーターとしても引く手あまたになるかもしれません」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)