鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人
テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える！「動画制作」プロの仕掛け52』（日本実業出版社）『腐ったテレビに誰がした？ 「中の人」による検証と考察』（光文社）
テレビ局の報道記者やニュースのスタッフは、自局のワイドショーや情報番組を見てどんな気持ちになっているのでしょうか？
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49歳会社員の男性からの質問です。ありがとうございます。なかなか鋭いところを突いていただきました。
じつは、テレビ局のニュースとワイドショーの関係は、なんと申しましょうか……なかなか複雑というか、微妙な関係性なんですよね。僕はニュースもワイドショーも経験しているので、そのあたりぶっちゃけちゃいますね。
みなさんが考えるニュースとワイドショーの「力関係」ってどんなでしょう？ たぶん「ニュース>ワイドショー」とお思いではないでしょうか。これはある意味正解です。
ワイドショーはニュースから映像素材や原稿を借りてこないと番組が成り立ちませんから、ニュースのほうがワイドショーより威張っています。ワイドショーは、「素材借用願い」みたいな申請用紙にニュースの人のハンコをいくつももらって、素材を初めて貸してもらえるんです。通称「スタンプラリー」と言って、夜中にADさんが申し訳なさそうにハンコをもらいに行くのですが、邪魔者扱いされたりして可哀想です。
■テレビマンとしての"戦闘力"はワイドショースタッフのほうが高い？
