【7.おかしさの向こう側】36年の長寿番組「噂の!東京マガジン」取材から見えてきたもの

TBSテレビ「噂の!東京マガジン」は1989年10月から始まった。2021年3月に地上波の放送は終了したが、その後はBS-TBSに移り通算で36年目に入っている長寿番組だ。
36年前、第1回の放送を終えた時の印象は今も強烈に残っている。何とも不思議な番組が出来上がったな、という奇妙な興奮があったからである。テレビ初の「中吊り大賞」というコーナーは週刊誌の中吊り広告をずらりと並べ、世の中の関心事を一目瞭然にしてみせた。「噂の現場」はヘリコプターに乗った清水国明君が画面に向かって叫ぶ。「家をのみ込んでしまった巨大な穴が開いている、という現場にやってきました! あっ!見えます! 見えます! あれですね」。彼の指さす方向にカメラが寄っていく。すると後ろからディレクターが「清水さん、違う、違う。こっちですよ!」。
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