真空ジェシカ川北茂澄は無理やり何かに合わせず「フザけていたいだけ」なのだ
しかし、あまりにボケ倒した結果、“炎上”することもしばしば。特に生放送は鬼門だ。「収録の番組はウケたところだけ使ってくれるから、たくさんボケてその中でいいやつを使ってもらうスタイル」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年3月1日)というが、同じ気持ちで出て、やり過ぎてしまうそう。
M-1で決勝に出ると仕事は増える。だが、嘆き担当のガクによると、バラエティー番組の出演で「評価を下げて、仕事が来なくなっていって、ちょうど仕事がほぼなくなった年末にM-1の決勝に出て」、また仕事が増えるというサイクルなのだという(「あちこちオードリー」25年3月19日)。だから、川北は「M-1決勝いかないと仕事が来ない」(同前)とうそぶく。
それでも、彼は必要以上にボケ続けることをやめようとはしない。川北は子供の頃、テレビに「フザけている大人」たちが映っているのを見て、そんな職業に憧れた。だから「フザけていたいだけ」なのだ。
「無理やりなにかに合わせるようなことをしてしまったら、それはサラリーマンと一緒というか、お笑いじゃなくなってしまうと思うので」(シンコーミュージック「OWARAI AND READ 003」22年5月20日発売)