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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

真空ジェシカ川北茂澄は無理やり何かに合わせず「フザけていたいだけ」なのだ

公開日: 更新日:

「本当は『北の国から』(のテーマ曲)みたいに、セリフなしまでにいきたい」
 (川北茂澄/NHK「今夜も生でさだまさし」3月15日放送)

  ◇  ◇  ◇

 M-1グランプリテレビ朝日系)では4年連続の決勝進出を果たした真空ジェシカ。昨年の決勝2本目でおこなった“アンジェラ・アキ”漫才を生放送で披露すると、それを見ていた、さだまさしは「しかし面白いなぁ。どうしてそうヤケになったの?」とさだ流の言い回しで称えた。さだは彼らの芸を「ボタンがかけちがった芸」「1段違うならわかるんだけど2段くらい違う」とも表現。それに対し、ボケ担当の川北茂澄(35)が放った言葉を今週は取り上げたい。

「まだそこは捨てれてないというか、甘えてますよね」と続け、「ずっと音だけでいけたら最高ですけどね。究極」と冗談とも本気とも取れることを語っていた。

 野田クリスタルが「カッコいいんすよねー。アイツらカッケェ。俺がブレてきたもの全部ブレない」(YouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」2024年4月27日)と絶賛しているように、真空ジェシカはネタだけでなく、バラエティー番組でも変わらず自由奔放で奇抜なボケを繰り返している。あのザキヤマこと山崎弘也さえも「正直読めない。何をするかわからない」(テレビ朝日系「アメトーーク!」24年9月19日)と言うほど。それでいて「わからないこっちが悪いのかなと思わせる雰囲気を持ってる」(同前)のだ。

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