興収10.5億円「劇場版コナン」地上波放映でも圧倒的コア視聴率 “超キラーコンテンツ”に進化したワケ
また劇場版コナンの圧倒的な人気の契機となったのが、2014年以降の劇場版で、黒の組織・赤井ファミリー・公安など、サブ的な立ち位置だったキャラクターたちにフォーカスしたことだろう。
「2016年に公開された『純黒の悪夢』では、原作やアニメ本編では見られない赤井秀一と安室透の因縁のストーリーを描いたことで、ボーイズラブなどを嗜む腐女子層のニーズに応え、腐女子層の獲得に成功しました。また2017年公開の映画『から紅の恋歌』では、平次と和葉、そして紅葉という新キャラクターの恋愛模様をを描き、作中の様々なカップル推しが生まれるなど、恋愛の要素もうまく取り入れ、腐女子以外の女性視聴者層も手堅く獲得。2018年公開の『ゼロの執行人』では“安室の女”という言葉が生まれるほど、安室透にガチ恋する女性層の爆発的な支持を得ました。それらの積み重ねが、劇場版コナンの人気を盤石なものにしたと言えます」(同)
劇場版コナンは、それぞれが二次元の世界に求める細やかなニーズに対する網を緻密に張った、唯一無二の"総合エンタメ"だ。最新作がどこまで記録を伸ばすか。
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