すっぽんぽんで…篠山紀信ベタ褒め 筧美和子撮影秘話
宮沢りえの「Santa Fe」(1991年)以降、写真集はこぞってヘアヌードを取り入れた。火付け役は写真家の篠山紀信氏(73)。久しぶりに手がけた写真集「ヴィーナス誕生」(幻冬舎)は先月、発売と同時に大きな注目を集めた。被写体は筧美和子(20)。まだ無名のアイドルにどんな思いでカメラを向けたのか。篠山氏と共に“女性の素顔”に迫ってきたアイドル評論家の中森明夫氏が聞いた。
■グラビア写真界に物申す!
中森明夫(以下中森) かつて、写真家・篠山紀信はヘアヌード文化の大塩平八郎とも呼ばれました(笑い)。アイドル写真集に一時代を築いた巨匠の今作は、また新たな領域を築いていた。物凄く新鮮でした。
篠山紀信(以下篠山) アイドルの撮影には約束事があるでしょ。乳首、ヘア、お尻の割れ目の露出はNGの三大タブー。普通のタレントはニップレスや前張り、ちっちゃなパンツをはいたりする。でも、このコは見事にすっぽんぽんで来た。バスルームってものは本来、すっぽんぽんで入るもの。撮影現場でもできるかできないかで、人間性やタレントとしての素質が分かる。彼女は初対面の時から堂々としていた。キラキラしてても、チャラチャラしてなかったんですよ。僕のところには、そういう人だけ来て欲しいよね。