「すべらない話」で思い出す 師匠N君が教えてくれた“発射”

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 翌朝、師匠に報告すると、残念そうに僕の肩を抱き、強い口調で、「誰だってそうだよ。でも諦めるな。内間なら乗り越えられる!」と。

 し、師匠~、それはまるでチーム一丸となって山王戦に挑む湘北バスケ部のようでした。今日の僕は昨日の僕と全く違う。必ずやり遂げるという戦闘モード。何度も師匠のレクチャーを脳内で繰り返しました。もう完全に「マスター」した。行くぞー! よし、良いリズム! 自分で分かります。やはり「マスター」している。そしていよいよ昨日の難所に差しかかってきました。やはり恐怖が。

 でも大丈夫、想定内だ。もっと集中。何だこの感覚は。一気にギアが上がり加速、そして真空状態! ゴールが見える、師匠~、内間第1号が、マッハで壁のタイルに突き刺さりました。僕はロケットランチャー。爽快で達成感に満ちあふれ、肩で息をしていました。

 翌朝、師匠は自分のことのように喜んでくれましたが、僕は人に自分の気持ちを伝えるのが苦手だったので、なかなか感謝の気持ちを伝えきれません。でもどうにかして伝えたい。授業中もずっとそのことばかり考えていました。

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