弁護士側の作戦か…「KATーTUN」元メンバー田中聖被告が控訴した意図は?

公開日: 更新日:

「一審判決に不服があれば、通常判決を受け取った日の翌日から14日以内に控訴しなければなりません。6月20日が判決ですから、田中被告は刑が確定しないうちに再犯したことになる。覚醒剤所持などの犯罪は、刑が確定した後の再犯に対しては特例がない限り、執行猶予が付けられなくなりますが、理論上、今回は前回の犯罪の刑が確定していないので、千葉県警での逮捕案件も執行猶予を付けることは可能になります。ただし、執行猶予そのものが、裁判官の裁量によるもので、刑も確定しないうちに再び逮捕されている被告は悪質性が高い。控訴しても心証は悪く、実刑判決になる可能性が高い。執行猶予は付かないでしょう」

 過去の事例からみても、覚醒剤の使用や所持で有罪になった場合、初犯であれば、懲役1年6月、執行猶予3年が妥当だ。懲役1年8月、執行猶予3年は決して不当な判決とは言い難い。

「覚醒剤で、執行猶予が付いているのに控訴する事例は珍しい。状況から、控訴しても軽くなる案件ではなく、意図を測りかねます……」(前出の山口宏弁護士)

 騒いだところで、何度もグループ名を報じられる現役メンバーやジャニーズ事務所に所属する弟の立場もある。本人も今後、芸能活動を続けるつもりなら、コトを荒立てずにしっかり罪を償って再出発するほうがいいだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  3. 3

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  4. 4

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 5

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  5. 10

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ